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2010年3月 1日 (月)

『生まれ、他界した全ての俳優志望者たちへのオマージュ…①』

 俳優として1人の人間が世に出る奇蹟・・・・。
それに立ち会う時の驚き喜びを、
わたくしは知っています。

そして俳優たちのほとんどが、無名のままこの世を去るという現実も、
知りました。
年老いて売れず食えず、
他の道を探そうにも、もう手遅れな自称俳優たちを、
何人見てきたことでしょう・・・。

『一度でも脚光を浴びた者、浴びなかった者、
みんなひっくるめて、
彼ら彼女らが、
幸せなのか不幸なのか?
時々考えます・・・・・・・・。』

わたくし自身の話も含め、
俳優の世界を志した若者らの
『夢のその後』を、
わたくしども『俳優にあこがれた人種たち』の、
その後の『現実の話』を、
これからしようかと思います。

 ・
『彼』のことが、思い起こされて仕方がありません。
何故か彼が、わたくしに書かれたがっている気がしてならないのです。
まず俺の話をしろ、と云う彼の気配がします。
 そうです。『向こう側』へ行ってしまった人物です。
実はわたくしは、彼について語れるほどの深い関係では全く、ありません。
特に詳しいわけではないのです。
しかし彼のいわゆる親友と云っていい男が、
わたくしの友達でもあったりする偶然、もあります。
また、わたくしの人生の転機には
何故か顔を出している彼がいます。
この際、彼の話抜きには語れない 奇妙な興奮を、
どうぞお許し下さい。

忘れられないのです。
思い出すと涙がとめどなく溢れてくる。
訳がわかりません。
昔わたくしが、何もかも諦めて、地方のとある書店に就職した時のことです。
三十歳くらいだったはずです。
チェーン展開する郊外型の大型書店に就職し、
自分の田舎から一番遠い店に配属してもらいました。
レンタルビデオ部門で、映画紹介のコーナーを作り、
ちまちまワープロで書いて紹介していた頃です。
タルコフスキーの『惑星ソラリス』、
鈴木清順の『けんかえれじい』等、
ひとつひとつ紹介しているうちに・・・・、

発見したのです。
『彼』を。

 いわゆる『Vシネ』(東映Vシネマ)というやつで、主演ではなかったものの、
準主役級で…、パッケージの裏に、銃を構える彼を、見つけたのでした。
ものすごく嬉しかった。何故だか嬉しかった。
わたくしは彼がどれだけすごい奴だか夢中で書いた。
彼を紹介したのです。

 何故だかわかりません。
その『どうでもいいよなアクション映画』を、紹介したのです。

 あの時、・・・・本当に不思議でした。
何もかも諦めて就職したわたくしは、ビデオパッケージの裏に、
小さく写っている彼に、エールを送らずにはいられませんでした。

「こいつは凄い。こいつは大物になる!
応援してくれみんな!!!」

 そういう気持ちを、どうにも抑えられなくなりました。
「彼」が地味ながらがんばっているのを知り、
抑えが効かなくなったのです。
お客さんたち、わたくしの熱い宣伝文句に騙されて、
そのVシネ、何回転もしました。
嬉しかった。嬉しかった。

 何か・・・・、彼には、『特別製』な
『匂い』、がありました。
うまく云えませんが、ある『雛形』・・・・とでも云うか、
花田にとって『奴』は、特別な男だったんです。
その当時の、自分の惨めな境遇はどうでもよかった。
テレビドラマの収録中に倒れてしまい、
仕事に穴を空けて、
尻尾を巻いて田舎に帰った自分のことは、別問題だった。
それは己の責任だったから。

わたくしは、ほんの少し霊媒体質のようで、
追々記してゆくつもりですが、
予知夢や、幽霊現象等を通して、故人等からのメッセージを受け取ることも、
ごくたまにあるのです。
でなければフォークロアーな話を集める気にもなりませんしね。
取り憑かれたことはありませんから大丈夫です。
しかしもともと俳優とは、巫女のようなもの。
取り憑かれてなんぼの仕事のはず。
わたくしは、俳優という仕事の『真実のひとつ』を、
己の知り得る限りの『彼』のエピソードを通して、
語らねばならぬようです。

ああ、思い出してきました。
少しずつ・・・・見えてきました。
どうやら、呼んでしまったようです。
あの男を。
しかしこれはきっと、
志半ばにしてこの世を去った、
多くの俳優志望の者らへの、
また、俳優として人生を全うした霊たちへのオマージュを捧げよとの、
『彼』からの呼びかけかもしれません。

いや、そうです。
わたくし勝手に断言いたします。
自動記述さながら、慣れぬキーボードを叩いてみませう。

      ①ここまで・・・≪続く≫
  

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